2019年4月の記事です。
上海へ旅行に行こうと思い立ってから、何を持っていくか、どんな準備をして行ったらいいか、あちこち情報収集したところ、どうやらネット環境に一癖あるらしいことを確かめました。
僕の上司が中国へ出張するたびに、電話が繋がらないやらメールができないやらLINEができない等々の問題があったので、うっすら知ってはいたのですがね。
で、このネット周りの(我々にとって)不便な環境というのは国の政策で制限されており、GFW(グレイト・ファイアー・ウォール)なんて揶揄されてたりします。
GFWが何で、なんのためにあるのかはよく理解できませんが、要は政府の監視・検閲ですね。
Googleについては、プライバシーポリシーの観点から「撤退」という形なのかも。
従って、私達が使いたい日常のネット環境が制限されるのですが、ざっと以下に挙げると、
中国で使えないネットサービスいろいろ
- Google(Google検索、GoogleMap、Gmail、YouTubeもね!)
- LINE
- Amazon
- Yahoo!(これは使えたり使えなかったりするみたい)
と、私達が日常的に使うネットサービスのほとんどではありませんか?
むしろ上記のサービスだけで自分のネット環境は整ってるまであるんですが・・・。
他所様の領土へ入らせてもらうからには、甘んじて受け入れる他仕方がないのか。
だがしかしGoogle検索とLINEは使いたい
これまでにアジア圏で旅行してきた際には、現地sim(※)を使うのが定番となっていたのですが、中国に至っては現地simではLINEが使えない。困るう!
※【現地sim】日本で言うと、docomo、au、Softbank等の該当国で主要なキャリアが発行するsimカード(スマホ買って最初に入れるちっちゃいやつね)。
不慮の事態に備えて通話さえできれば良い、となれば現地simでも良いのですが、僕は同行者と連絡を取り合いたい&LINEも繋がっていたい&Google検索も使いたい、でしたので現地simは不可です。
情報収集したところ、いくつかの方法が見つかりました。
中国大陸でGoogleもLINEも使う方法4つ
- 日本国キャリア(Docomo、au、Softbank)の海外ローミングを使う
- VPNサービスを使う(要Wi-Fi環境)
- ポケットWi-Fi(VPN接続)
- 香港のsimカードを使う(結論です)
それぞれにメリットデメリットがありますが、1つ1つ掘り下げていくとネット強者になれるぐらいの知識量になってしまうので、ここでは簡単な説明と僕のオススメ1択だけに絞って紹介します。
僕の選択基準は、ローコスト、かつ有用であることです。
Google検索とLINEについては譲れないので、安ければ良いということではありません。(結果、1番安いのですが)
初めての海外旅行という人は、スマホ周りのネット環境強者になって損はありません。
渡航前に日本でたくさん情報収集してみてください。
日本国キャリアの海外ローミングについて
「海外旅行ともなれば多少の出費は覚悟の上よ」という方なら手間がなくてよろしいんじゃないかと思われます。
おおよそ1日あたり最大3000円ぐらい?キャリアによって差があるので、ご自身の契約について調べてみてください。事前に申し込みが必要な場合もあるかもしれません。
この価格帯がどうってことなければ、スマホの設定から[海外ローミング]を[ON]にするだけで済みますね。
僕の場合はどうってことあるので、コスト的に却下されました。
VPNサービスを使うのはどうだろうか
VPNという技術については割愛しますが、中国のネット検閲を回避するために、VPNというネット接続を提供している会社・企業と契約する方法です。
コストは1ヶ月で1000円ぐらいからなので、ドケチな僕の許容範囲にも入ってきます。
問題なのは確実性です。イタチごっこ、の様な言い方をされるのですが、VPNを提供する企業に関しては、政府から常に監視対象とされており、接続できなくなる場合が多々ある、ということです。
少ない旅程日数で、運任せにすることはできません。Google関連サービスや、LINEがあるとないとでは、気持ちの落ち着き方が全然違いますのでね。
なおかつVPNは、Wi-Fi環境でしか機能しません。都市部の無料Wi-Fiが使える場所や、Wi-Fi環境の整ったホテルでしか使えないのです。
却下です。
ポケットWi-Fi(VPN接続)では
ポケットWi-Fiの場合は、括弧書きにある様に、まずVPN機能を中国用に搭載したものをレンタルすることになります。
Wi-Fi環境が常に手元にある(地方で機能しないこともあるかもしれません。都市部では問題ないでしょう。)なおかつVPN接続で中国政府の検閲から逃れられるというメリット。
困るのは充電が必要になること。ポケットサイズとはいえ荷物が増えること。深夜早朝便の場合受け取りに時間的制約があること。事前手配だと手数料や送料が必要になること、等が挙げられます。
料金的には1日1500円ぐらいのプランだと、十分なサービスが得られそうです。
結論 香港simでオールクリア
中国内でも特別区である香港仕様で、プリペイド契約する様なものです。
ですから作業は自分のスマホに入ってるsimカードを差し替えるだけ!
そして安い。3日間1000円ぐらいからありましたよ。
どれほど楽チンだったか手間を思い出してみると、
- Amazonで買う(楽天でもどこでもいいよ)
- 現地でsimカードを差し替える
以上。
で僕の場合はウェーイだったのですが、人によってはスマホ環境の違いで手間も変わります。
その辺の手間も厳密に言うと、
- simフリー端末を用意する(simロックかかってませんか?キャリアで解除の手続きをしましょう)
- 買おうとしてる香港simの対応Band(周波数)をチェック。手持ちのsimフリースマホが対応してればOK(自分のスマホの機種名と仕様を検索してみてね)
- simカード買う
- 現地でsimカードを差し替える(なるべくWi-Fi環境下で)
- 【自動】アクティベーション(補足します)
- 友達とLINEでトーク、Google先生の通常運転確認。ウェーイ。
アクティベーションの補足
アクティベーションてのは、要は開通作業のようなものです。
Android端末を使ってる人は、僕のように自動アクティベーションして、再起動(念の為ね)だけで完了する場合が大多数です。
ただこれは端末メーカーだったりOSのバージョンによって、少し設定が必要になることもあるかもです。
香港simカード販売業社が、購入時に手順をメール(書面の場合もあるみたい)に記載してくれるので、必要な場合は案内に従って、設定しましょう。
それからiPhoneの場合、アクティベーション時にWi-Fi接続が必要になるかもしれません。
実際僕の連れは、simを差し替えて起動後に、アクティベーションのためにネット接続が必要でした。
・・・ネット接続したいがために差し替えたんだが・・・
と一瞬焦りましたが、僕のアクティベーション済みのAndroid端末でテザリングしたところ、自動アクティベーションされてすんなり待ち受け画面になりました。
1人だったり、全員iPhoneだったりすると、上記のようにはできないので、iPhoneでアクティベーションの際は、空港のWi-Fiを利用するか、ホテルのWi-Fi環境があるタイミングでトライしてください。
もう1点、あくまで僕達の例ですが、iPhoneのアクティベーションが終わって、待ち受け画面になってから、実際LINEが使えるようになるまで10分ぐらいかかりました。
設定の見直しをして、おかしなところが見つからなかったら、コーヒーでも飲みながら10分ぐらい待ってみてください。
浦東でしたら、出国後あちこちにスタバ(Wi-Fi接続できます)があるので、そこでひと休みがてら、いいと思います。
長くなってしまったので、実際に買って使ってみた香港simの紹介は、また別の機会に。
ではでは。ノシ